世界に6ヵ所しかないトラピスト醸造所のひとつで、ベルギー南部のアルデンヌと呼ばれる広大な森林地帯の奥深くに静かに厳粛にたたずんでいます。荘厳な修道院の脇には廃虚となった昔の修道院跡が残り、歴史をいろいろと物語ってくれます。修道士達は質素な生活を守り、ビールの他にチーズ・パン・蜂蜜菓子等を作っています。またここでは非常に高い評価を得ているにもかかわらず、たった1種類のビールしか造っていません。
オルヴァルはフランス語で「黄金の谷」の意味。(ゴールド・ヴァレーですね)オルヴァルにはこのような伝説があります。
1076年頃、この地方の領主であるイタリアのトスカーナからやってきたマチルド伯爵夫人(王女という説もあります)が、澄み切った水の湧き出る泉のほとりで腰掛けていた時、ふとしたはずみで自分の結婚指輪を泉の中に落としてしまったのです。その指輪は亡き夫から贈られた大切なものでした。
悲しみにくれた夫人は一心に祈りをささげました。
「もしも指輪を探してくれたらお礼に立派な修道院をこの谷に建てます」と。
するとまもなく一匹の鱒が口に指輪をくわえて上がってきたのです。
そして約束どおり建てられたのがこのオルヴァル修道院だといわれています。