2024.02.03
エンゲルツェル修道院が解散、トラピストビール(Authentic Trappist Product)は世界で9ヶ所に
2023年5月12日、トラピストビールを醸造するオーストリアのエンゲルスツェル修道院(Stift Engelszell)は、解散することを発表していました。
ビールやリキュールの製造のについてはまだ先行きがわかりませんでしたが、2024年1月31日に発表された、International Trappist Association の最新のトラピスト製品のリストから、エンゲルスツェル修道院(Stift Engelszell)が除外されました。
醸造所は稼働しているようですが、修道士たち修道院を去ったことでATPラベル認証の条件を満たさなくなったことが理由だと思われます。
エンゲルスツェル修道院は、2012年にATPラベル認証を受けて以来、ビール以外にもリキュールがATPラベル認証を受けていました。
2023年5月には、テイスティングルーム「Klosterpforte」をオープンさせたばかりでした。
また詳しいことがわかりましたらまたお知らせします。
エンゲルスツェル修道院(Stift Engelszell)
https://www.stift-engelszell.at/
これで、Trappist®の商標を使用してビールを販売しているトラピスト修道院は世界で11ヶ所になりました。
そのうち ”Authentic Trappist Product” のロゴマークを付けることができるビールを醸造している修道院は9ヶ所です。
Authentic Trappist Product(ATPラベル)について
International Trappist Associationでは、以下の3つの厳格な基準を満たしている商品についてのみATPラベルの使用を許可しています。(ビールの場合)
・トラピスト会修道院の敷地内にある醸造所内で醸造されること。
・醸造はトラピスト会修道士の監督の下で行われること。
・ビールによる収益は、修道士の生活のため、そして修道院の維持のために割り当てられること。
残った場合は慈善団体や、困った人々に与えること。
トラピストビール(Authentic Trappist Product)の生産者は下記の9ヶ所です。(2024年2月現在)
●ベルギー
Westmalle(ウェストマール:ウェストマール修道院)
Rochefort(ロシュフォール:サン・レミ修道院)
Orval(オルヴァル:オルヴァル修道院)
Chimay(シメイ:スクールモン修道院)
Westvleteren(ウェストフレテレン:シント・シクステュス修道院)
●オランダ
La Trappe(ラ・トラップ:コニングスホーヴェン修道院)
Zundert(ズンデルト:マリア・トゥーフラフトゥ修道院)
●イタリア
Tre Fontane(トレ・フォンターネ:トレ・フォンターネ修道院)
●イギリス
Tynt Meadow(ティント・メドウ:マウント・セイント・バーナード修道院)
※ATPラベルを付けた商品は、ビール以外にもチーズ、クッキー、チョコレート、はちみつ、リキュールなどがあります。
◯日本で購入できる、トラピストビール
https://www.belgianbeer.co.jp/products/list.php?category_id=38
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