社長日記

2021年1月、アヘル修道院から修道士がいなくなったため、醸造しているビールに”Authentic Trappist Product”のロゴマークを付けることができなくなりました。
最後の修道士2名は高齢のため、ウェストマール修道院に移ったそうです。
新しいトラピストビールが誕生する一方、既存のトラピスト修道院では修道士の高齢化が深刻な問題となっているのですね。

ただし、ビールはこれまで通りウェストマール修道院の管理下で醸造されており、春頃には醸造所の規模も拡大されるようです。
アヘル修道院のビールは、今後もラベルを変更して販売は継続されます。(日本への定番輸入は昨秋に一旦終了)

アヘル修道院
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery/achel/

現在、Trappist®の商標を使用してビールを販売しているトラピスト修道院は世界に14ヶ所あります。
そのうち ”Authentic Trappist Product” のロゴマークを付けることができるビールを醸造している修道院は11ヶ所となりました。

Authentic Trappist Product(ATPラベル)について
International Trappist Associationでは、以下の3つの厳格な基準を満たしている商品についてのみATPラベルの使用を許可しています。(ビールの場合)

・トラピスト会修道院の敷地内にある醸造所内で醸造されること。
・醸造はトラピスト会修道士の監督の下で行われること。
・ビールによる収益は、修道士の生活のため、そして修道院の維持のために割り当てられること。
残った場合は慈善団体や、困った人々に与えること。

トラピストビール(Authentic Trappist Product)の生産者は下記の11ヶ所です。(2021年1月現在)

●ベルギー
Westmalle(ウェストマール:ウェストマール修道院)
Rochefort(ロシュフォール:サン・レミ修道院)
Orval(オルヴァル:オルヴァル修道院)
Chimay(シメイ:スクールモン修道院)
Westvleteren(ウェストフレテレン:シント・シクステュス修道院)

●オランダ
La Trappe(ラ・トラップ:コニングスホーヴェン修道院)
Zundert(ズンデルト:マリア・トゥーフラフトゥ修道院)

●オーストリア
Engelszell(エンゲルスツェル:エンゲルスツェル修道院)

●アメリカ
Spencer(スペンサー:セント・ジョセフ修道院)

●イタリア
Tre Fontane(トレ・フォンターネ:トレ・フォンターネ修道院)

●イギリス
Tynt Meadow(ティント・メドウ:マウント・セイント・バーナード修道院)

※ATPラベルを付けた商品は、ビール以外にもチーズ、クッキー、チョコレート、はちみつ、リキュールなどがあります。

◯日本で購入できる、トラピストビール
https://www.belgianbeer.co.jp/products/list.php?category_id=38

トラピストビール ウェストフレテレン 宅配サービス開始
https://www.vrt.be/vrtnws/en/2021/01/19/get-your-trappist-delivered-to-your-door/

2019年6月の記事で書いたように、トラピストビール ウェストフレテレンの販売は電話予約からウェブサイト予約へ変更となりましたが、ビールを受け取るためにはやはり修道院まで出向く必要がありました。

COVID-19の影響による2020年春からのロックダウンは、トラピストビール ウェストフレテレンを醸造するシント・シクステュス修道院にも大きな影響を与えました。
不要な外出が禁じられたため、ビールを1本も販売できなかったのです。
そのため消費者にビールを届けるためのさまざまな方法が検討され、結果として宅配サービスを利用することになったそうです。
配送対象はベルギー国内のみ。

これまでウェストフレテレンのボトルは木箱に入れられていましたが、今回の宅配サービス開始を機にリサイクル可能な専用ダンボール箱が開発されました。(リンク先に画像があります)
今のところ専用ダンボール箱の製造能力には限りがあるため宅配サービスが可能な量はまだ限られていますが、これまで通り修道院に取りに行くことも可能です。

COVID-19は、これまで入手するのにハードルが高かったトラピストビール ウェストフレテレンの販売方法にも変革を促すきっかけとなりました。

販売方法、販売日、価格についてはこちら
https://www.trappistwestvleteren.be/en/beer-sales

ベルギー、7党で連立政権発足へ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020093001310&g=int

ベルギーでは、昨年5月26日の総選挙以来493日ぶりに連立協議がまとまり、10月1日、新首相にフランデレン系自由党のアレクサンダー・デクロー氏(元副首相兼財務相)が就任しました。
2010年の541日間に及んだ記録に次ぐ期間でした。
ベルギー初の女性首相となった前首相のソフィー・ウィルメス氏は小政党出身の暫定首相でしたが、新型コロナ対策の遂行に限定されていました。

ルプルス醸造所
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery/troisfourquets/

ルプルス醸造所から、日本のお客さまに向けて写真が届きました!

社長であるピエール・ゴブロン氏の息子、ティム(左)、ジュリアン(右)兄弟です。
なんとマスクにルプルスのロゴが入っていますね。
顔全体がわかりませんが、二人ともかなりのイケメンなんです。

ルプルス醸造所からはいくつかメッセージをもらっています。

「ロックダウン期間中は、かなりスローペースになり、醸造がストップすることもよくありました。
輸出用のビールが出荷できなくなったため、ベルギー国内用のP箱に入れ替えています。
また明るいニュースもあります。新しいレシピのビールをいくつか造っています。」

弊社でもケグ(樽)は大量に在庫になっているのですが、ありがたいことにボトルは多くの需要があり、早々に次の輸入をしなくてはいけません。
次回の輸入では新製品も入ってくる予定ですので、どうかお楽しみに。

ルプルス醸造所とは今年で4年の付き合いです。
醸造所ができた当初(2007年)に一度アプローチしたものの、そのときはうまく行きませんでした。
2016年2月に醸造所を訪問、6月には再度ルプルス醸造所を訪問するためだけにベルギーに行き、ようやく取引がスタートすることになりました。
10年越しの思いが実って嬉しかったですね。

ルプルス醸造所のお話まとめはこちら
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery-diary/5381/

今では弊社の中で一番取引の多い醸造所になりました。
これからもどんどん広めていきたいと思います。

また早く醸造所を訪れる日が来ることを心から願っています。

ジュリアンさん、ティムさん、ありがとう!
またベルギーで会いましょう。

ボーレンス醸造所
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery/boelens/

ボーレンス醸造所から、日本のお客様のために作ったビデオメッセージが届きました。
登場するのは現社長Kris Boelens氏の息子、Yannick Boelens氏です。
(瓶詰め映像の後、1:46くらいからメッセージが始まります)

「みんな元気です。
醸造所は現在、通常の50%くらいの稼働になっていますが、いまだにたくさんのビールを生産して瓶詰めしています。
近くの蒸留所で、病院で使用するためのアルコールを生産しており、ボーレンス醸造所ではそのための麦汁も生産しています。

ボーレンス醸造所にはたくさんのビールがあります。
これらのビールが日本を始め、他の国へも輸出が再開できることを願っています。
早く会いたいですね!」

 

現在ボーレンス醸造所から輸入しているのは、「ビーケン」というビール。
弊社が輸入しているアイテムとしては年間で最も多く販売している銘柄です。

ビーケン
https://www.belgianbeer.co.jp/products/detail.php?product_id=95

実は輸入をしようと思って初めて訪問したのは今から15年前のこと。
当日、アポイント確認の電話をしたら、覚えてない、、と言われたんですよね。笑
その日はちょうど小学生の醸造所見学の日でした。

しかし商談はとてもスムーズに進んで、その日のうちに初の輸入取引先となった嬉しさは今でも忘れられません。

その時の様子はこちらです
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery-diary/boelens/1824/

また早く醸造所を訪れる日が来ることを心から願っています。

ヤニックさん、ありがとう!
またベルギーで会いましょう。

テレビのニュース等でお隣のフランスやドイツの話題は見かけることがあっても、やはりベルギーはほとんどありませんね。(ベルギーで12歳の少女がコロナウィルスの犠牲になった、という悲しいニュースはありました)

当初ベルギーは日本よりも感染者が少なく、「日本は大丈夫?」とこちらが心配されるほどでした。
それがあっという間に感染拡大し、数字は逆転することに。

3月18日から4月19日までロックダウンとなり、結局その措置は5月3日まで延長されることが決まりました。
カフェ、レストラン、娯楽施設は閉鎖、会社は通常業務を行えますが、ソーシャルディスタンス1.5mを取る必要があります。
14時以降は不要不急の外出が禁じられており、違反すると罰金が課せられます。

最新の情報では、感染者数がピークを過ぎつつあることも考慮され、4月24日に行われた国家安全保障会議で5月4日から段階的にロックダウンが解除されることが発表されました。

しかし、カフェ、レストランの再開は最終段階となり、6月に入ってからの解除となるようです。
ビール業界にとってもまだまだ厳しい状況が続きそうです。

そんな折、大変ショックなニュースがありました。
ブリュッセルにある老舗高級ホテル「ホテル メトロポール」がコロナウィルスの影響を受けて廃業を決定、とのニュースです。
「ホテル メトロポール」は、創業1895年。
アインシュタインやキュリー夫人も訪れた(ホテルに行くと写真が飾ってあります)大変歴史のあるホテルです。

実はJBPAのツアーでも何度も宿泊しており、ちょうど昨年9月にも皆さんと宿泊したばかりでした。
本当に残念です。

ホテル メトロポールの画像
http://metropole.brussels-hotels.net/ja/#photo

◯醸造所の様子

ロックダウンになってから、ベルギーの醸造所ともそれぞれ連絡を取り合いました。
弊社の取引先は現在6社あるのですが、すべての皆さんの無事が確認でき、ひとまず安心しています。

・Lupulus
ルプルス醸造所
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery/troisfourquets/

・Van den Bossche
ヴァン・デン・ボッシュ醸造所
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery/van-den-bossche/

・Boelens
ボーレンス醸造所
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery/boelens/

・Kerkom
ケルコム醸造所
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery/kerkom/

・Siphon
シフォン醸造所
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery/siphon/

・De Cam
デカム(ブレンダー)
https://www.belgianbeer.co.jp/ct/brewery/de-cam/

しかし、醸造所によってはやむを得ず醸造をストップしているところもあります。

いずれ、それぞれの醸造所の状況などについてお知らせしていければと思っています。

トラピストビール ウェストフレテレンの販売が電話予約からウェブサイト予約へ
https://www.vrt.be/vrtnws/nl/2019/06/14/trappist-van-westvleteren-kopen-gedaan-met-bellen-vanaf-nu-onl/

これまで15年間、ビールを予約するために修道院に電話する必要がありましたが、今後はウェブサイトを通じて予約する方式に変わります。
購入回数の制限がなかったため、酒販店やスーパーマーケットへの転売による価格の高騰が問題になっていました。

昨年オランダのあるスーパーマーケットチェーンで7,000本ものウェストフレテレンが約10ユーロで販売されていたことがきっかけとなったそうです。
ブリュッセルの酒販店ではもっと高い価格が付けられていることもあります。
今後は修道院のウェブサイトでアカウント登録した上で、最大2ケースまで注文できるようになります。

以前、日本酒の獺祭蔵元を訪問した際に社長さまから聞いた、『美味しいものを良い価格で飲んで頂きたい』という思いと同じだと思いますが、問題は価格だけではなく、品質管理にもつながることなのですよね。

2018年9月7日-9日 Belgian Beer Weekend 2018

グランプラスで開催された、ベルギービールウィークエンド2018。
今回でちょうど20回目の開催となります。
ベルギービールの名誉騎士任命式のおかげで初めて参加することができました。

以下は当日の様子です。
©Belgian Brewers – Lander Loeckx


グランプラスがベルギービール一色に。
最終日にようやく一般のお客として参加したのですが、この日は本当にお天気がよく日中は暑いくらいでした。


テロを警戒してか、グランプラスに通ずる四隅の道路(細い路地は通行止め)では検問が行われていました。


ビール・スタンドはグランプラスの中心に設けられ、3日間ビールのお祭りが開催されます。


会場内にはバンドも回っていてとってもにぎやか。


トークン販売のお姉さんが会場内を回っています。


ブリュッセルにいることを忘れてしまうような皆さんとも乾杯できました。


現地のベルギービールウィークエンドに参加した方々からは、ものすごく混雑してビールのおかわりが取りにいけないくらいだ、、と聞いていたので覚悟していましたが、昼間だったせいかそれほどでもなくテーブルでゆったりイベントを楽しむことができました。
ちょっと面倒ではありますが、それぞれの専用グラスで楽しめるのも良かったですね。
たまたまなのか小ぶりのグラスが多く、私にしてはめずらしく5種類も飲むことができました。

途中、パレードがあったり、バンド演奏があったり、楽しい時間はあっという間。
機会があればぜひまた参加したいと思います。

2018年9月8日、ブリュッセル グランプラスにあるMaison des Brasseurs2階ホールで行われた名誉騎士就任式にて、ベルギービールの騎士団 フランク・ブーン会長よりベルギービールの名誉騎士に任命していただきました。

ベルギービールの騎士団 La Chevalerie du Fourquet Brasseursは、「ビール醸造家のフォークの騎士」という意味で、 フォークとはビールを醸造する際に醸造釜の中をかき混ぜるマッシュフォークを意味しています。
騎士団はビール醸造に携わる醸造家によって組織される名誉団体で、「正会員(騎士)」と、 ベルギービールとその醸造業界に特別な功績を収めたことにより与えられる「名誉騎士」から組織されています。
騎士及び名誉騎士は、毎年9月にブリュッセルで開催されるビールウィークエンドで、ビールの守護神 聖アルノーに敬意を表して新たに任命されます。

ベルギービールと出会って25年。
お酒すら飲めなかった私がベルギービールと出会い、ベルギーまで出向き、すっかり魅力に取りつかれ、日本で少しでも多くの方にその魅力をお伝えしたい、と思ったのがすべての始まりでした。
ビジネスではなく、もともとただ好きなだけで始まったことであり、まさかそれが将来自分の仕事になろうとは考えてもみませんでした。

記念すべき20回目のBelgian Beer Weekend 2018でこのような栄誉を与えていただいたことは大変感慨深いものがあります。
これまで支えてくれた弊社スタッフと分かち合うとともに、お客様、同業者、関係者の皆様に感謝したいと思います。
そしてこれからも「ベルギービールを通じて人々の生活を豊かに」 という理念のもと、多くの方にベルギービールの楽しさを広めていけるよう努力します。

以下は当日の様子です。
©Belgian Brewers – Lander Loeckx


2018年9月8日 10:30
グランプラスにある、Maison des Brasseurs2階ホールに世界中から集まった新しい名誉騎士とその関係者。
今年から騎士と名誉騎士は別々の日程、会場で行われることになりました。
中には知った顔の方々もちらほら。


11:00
ファンファーレの合図で式典が始まります。


ベルギービールの騎士団の皆さん。
中央はFrank Boon会長。
最初はかなり緊張しましたが、騎士団の中にも数名顔見知りの方がいてホッとしました。


任命式はお国柄を反映して言語別に数名ずつに分けて行われます。
まずはフランス語、そしてオランダ語、最後に英語。
私たちアジア圏からの新名誉騎士は英語での宣誓となります。
宣誓文が読み上げられた後、元気よく「I swear!(誓います)」と宣誓。


Frank Boon会長より名誉騎士メダルの授与。


こちらが名誉騎士のメダルです。


任命証書を授与いただいて記念撮影。


そしてベルギービールで乾杯!


今年の新しい名誉騎士全員が壇上に上がって記念撮影。
2018年は世界各国より約20名の名誉騎士が誕生しました。

2018年9月7日 Brewer’s Day

グランプラスにある市庁舎にて、ベルギービールの騎士団によるアカデミック・セッションと騎士任命式。

以下は当日の様子です。
©Belgian Brewers – Lander Loeckx


サン・ミッシェル大聖堂を出発した一行は再びグランプラスに向かいます。


先導は自転車に乗った警察官。
パレードのために道路も封鎖されています。


パレードの写真を撮る人たち。


市庁舎2階では歓迎のファンファーレ。


いよいよグランプラスにある市庁舎に到着です。


2階に上がる階段の両端にはベルギービールの騎士団の皆さん。


最前列で握手を交わしているのは、シャルル・ミシェル現ベルギー首相とアンハイザー・ブッシュ・インベブ社のカルロス・ブリトCEO。


市庁舎2階のゴシックルームは満席。


この方が司会。
フランデレンの有名なコメディアンの方だそうです。
会場内は終始笑いが絶えません。


この日、ミシェル首相もベルギービールの騎士に任命。
騎士としての同期ということで嬉しいです。


ミシェル首相によるスピーチ。
やはり相当なオーラがあります。


ボーン会長、ミシェル首相、ブリトCEOらによるテープカットで、ベルギービールウィークエンド2018がスタート!

18時からの一般オープンまでの2時間は、ビールスタンドにて関係者・招待客・プレスのみのレセプションが開催されました。
この間に多くのビール関係者との挨拶、ミーティングなどが行われていました。

最近の投稿

カテゴリー

過去の記事

Blog内検索


TOP