2001.11.08
6日目その2:デュボック醸造所へ
デ・ュボック醸造所へ
併設のカフェ
さまざまなビールが展示してある
ダシュッフ醸造所を出発するとだんだん天気が悪くなってきた。次の訪問場所であるデュボック醸造所には約束よりも1時間も早く到着してしまったのでカフェでちょっと休憩。ずいぶん田舎なのでカフェの雰囲気も都会のものとは全然違っていた。ビールを頼みたかったが先ほどのスピリッツでかなり酔いが回っていたのでコーヒーを注文した。
午後4時ちょっと前にはデュボック醸造所に到着。しかし同行するはずのほかの団体が遅れているという。他にも見学客がいたので少し早く案内してもらうように頼んだ。
エマニュエルさんという案内専門の女性が私たちを案内してくれた。醸造所では社長、製造部長が出迎えてくれた。
この醸造所は1858年創業。ベノットという一族の経営で現在の社長は5代目になる。年間生産量は6000キロリットル、ゆくゆくは9000キロリットルを目標にしているそうだ。従業員は48名、比較的規模の大きい醸造所。
1976年まではピルスナーを生産していたが、その後は上面発酵を生産するようになった。1990年代初めから輸出も開始、現在ではフランス、オランダ、イタリア、スイス、イギリス、カナダ、日本などに輸出している。
意外なことに生産量の大半はプライベート・ブランドだという。例えばフランスのスーパーマーケット”AUCHIN”のSt.Erlinもこの醸造所が生産している。他にコルセンドンク、サン・フイヤンなども生産しており、自社ブランドの生産は2100~3000キロリットルになる。
醸造所入り口のビールの案内
製品はセゾン・レガルのほか、ラ・ゴロワーズ、ブランシュ・ド・ナミュール、デュグニヒィート(ワロンではトリプル・モワネ)などがあり、すべて上面発酵で造られている。
スパイスも使用し、主にコリアンダー、アニス、オレンジピール、ジンジャーなど。発酵は20℃で4~5日、その後8℃まで冷却。熟成は0℃~1℃で4~5週間、瓶内発酵は25℃で2週間、全工程で約2ヶ月を要する。
主に案内は案内担当の女性だったため醸造に関する詳しいことはあまり聞くことができなかった。
最後に醸造所併設のカフェへ。好きなものを飲んでも良いとの事だったので、3種類ほどのビールを飲ませてもらった。そうしているうちに遅れていた団体が到着したため、私たちも醸造所を後にした。
醸造所内
瓶詰機とサンフイヤンの箱