2007.03.06
6日目その2:コントレラス醸造所
醸造所を出ると外は激しい雨だったが、せっかくなのですぐそばにあるベギン会修道院で咲いているスイセンを見に行くことに。
1245年に建てられた、世界遺産にもなっている修道院。
ここは未亡人となった人や政略結婚から逃れる人が逃げ込むための女性だけのコミュニティ。
かつては各地にあったが現在でも続いているのは(本当に女性たちが生活している)、ここブルージュくらいだという。
質素で厳粛な雰囲気が漂う修道院内。
ここでは決して大きな声や物音をたててはいけない。
黄色いスイセンが美しく咲いている。
■コントレラス醸造所へ
ブルージュを出発して次に向かったのは、当初予定には無かったコントレラス醸造所。
実は3日前に訪れたZYTHOS BIERFESTIVALで社長に会い、一緒にいたVさんも近所で昔から知っていたことから急遽訪問することになったのだ。
コントレラス醸造所は1818年創業の小規模醸造所。
現在は先代の娘婿であるフレデリック氏が後を継いでおり4代目にあたる。
50年前から使用している仕込釜。
今では多くの醸造所で使われなくなった昔ながらの冷却機を今なお使用している。
パイプの中には地下水が通っており、下に下りて来るまでに約80℃の麦汁は20℃近くにまで冷却される。
なんと1955年に仕込んだクリークを試飲。
丸く深みのある味わい。
ここでは、Tonneke、Valeirなどいくつかの銘柄を醸造している。
試飲した中では、今ではめずらしいMarsがかなり秀逸で自分好みだった。
左から、先代、私、フレデリックさん。
いずれ日本にもぜひ紹介したいビールだった。
午後5時半頃醸造所を出発。
銀行や、Vさんの子供たちの学校に寄って6時過ぎにVさん宅に到着。
うれしいことに昨日に続いてこの日も夕食に招いてもらったのだ。
7時前にご主人が帰宅された。
しばらく話をしていると、なんと明日から2週間、オーストラリアと日本に出張だという。
偶然にも日本では同じイベントに参加する予定になっており、後日再会することがわかった。
本当に世間、いや世界は狭いと思った。
しばらくして子供たちと一緒ににぎやかな夕食が始まった。
この日の料理はウサギ肉のビール煮込み。
そのビールとは、ドゥシェス・ド・ブルゴーニュ。
性格には、ラ・パン・ア・ラ・ドゥシェス・ド・ブルゴーニュ。
今日もわざわざ私のためにベルギー料理を作っていただいて感激。
鶏肉にも似た味わいで、ドゥシェス・ド・ブルゴーニュとの相性も最高だった。
8時半頃、ご主人に宿まで送ってもらった。
別れ際に来週、日本での再開を約束した。