2012.03.22
4日目(1):デュポン醸造所
8時半にホテル出発。
今日はワロン、フランデレンと移動が多いので大変。
10時、デュポン醸造所着。7年ぶりの訪問になる。
デュポン醸造所は、トゥルネーの東に位置するエノー州のトゥルプという人口800人の小さな農村にある、古くからの中規模醸造農家。
1759年から農家としてスタートした後、1844年から醸造も行うようになった。
現在は醸造のみ(一部チーズも作っている)行っており、年間生産量は約1,600kl、そのうち40%が輸出されている。
輸出先は主にアメリカ。その他には、日本、イタリア、フランス、オーストリアなど約20カ国に輸出されている。
新しくなった仕込み設備。
左から、お湯を沸かすタンク、濾過釜、マッシュタン。
1920年から使用している煮沸釜。
新旧の設備両方をうまく使いわけている。
ガスによる直火で加熱。
これにより糖がカラメル状になり、温度の循環にも良い。
醗酵室へ。
醗酵タンク。
他ではあまり見ないタイプの形をしている。
高さが低く(1m)、酵母の上下の運動が少ない。
そのためエステル香が良く出るという効果がある。
1940年代の酵母を使い続けている。
その後、熟成は10℃で2週間。
ここでは必要なら糖も追加する。
発酵タンクの中。
瓶詰め前に糖分や酵母を調整するタンク。
瓶詰め、樽詰め。
瓶内発酵用には主醗酵と別の酵母を使用する。
寝かせて貯蔵。
空気とビールの触れ合う面積が広いほうが良い。
二次醗酵が早く進み、味わいも良くなる。
横に寝かせるのは、ランビックのグーズから学んだ。
23℃の部屋で6週間熟成を行う。
モルトとホップを使用したチーズ。
1995年から、隣の農場で採れる麦を使った自家製パンとチーズの製造も始めた。
チーズは現在6種類ある。パンは2012年に製造をやめた。
Biolegere(ビオレジェール)
かつてのセゾンビールを復刻したもの。
・残糖分が少ないこと
・ビターな味わい
・アルコール度数が低い(3.5%)
4代目社長のオリヴィエさんと。
10年前から現職。
ティスティングなどさせていただいた後、11時45分に出発。