2007.03.06
6日目:ドゥ・ハルヴ・マーン醸造所
■ドゥ・ハルヴ・マーン醸造所へ
午前7時半起床。
本来は9時頃スタートしてブルージュを観光する予定だったが、雨が激しいので10時スタートに変更。
ちょうど会社との連絡事項が色々あり、片付けることができた。
ほぼ予定通り11時にドゥ・ハルヴ・マーン醸造所に到着。
さっそくオーナーのザヴィエル・ヴァネスタ氏と初対面。
若くておとなしそうな感じの人だった。
このドゥ・ハルヴ・マーン醸造所は、1988年にリヴァ・グループのデ・スプレンテル一族に買収され、醸造所の名前もハルヴ・マーンからストラッフェ・ヘンドリック醸造所になった。
メインの銘柄であるストラッフェ・ヘンドリックはその後2002年までブルージュで醸造された。
醸造所は町の人々や観光客に解放され、見学コースやカフェはとてもにぎわうようになった。
特に醸造所の屋上からはブルージュの町が一望でき、最高の展望。
実は新婚旅行のときにもここに来たことがあった。
2002年、リヴァ・グループのデ・スプレンテル一族が醸造部門を売却。
この時点でストラッフェ・ヘンドリック醸造所の操業も停止されることになったが、ストラッフェ・ヘンドリックブランドとそのレシピの権利はリーフマンス・ブルワリーズグループが引き継いで所有し、デンテルゲムで造られることになった。
3年間の醸造停止期間を経て2005年、ザヴィエル・ヴァネスタ氏(6代目に当たります)が醸造所を買い戻し、醸造を再開。
彼の父方の一族であるヴァネスタ一族も、1983年までブルージュでグーデンブーム醸造所を操業していた醸造一家。
彼は独自のレシピを開発し、「ブルッグス・ゾット」として販売を開始。
今日ではこの「ブルッグス・ゾット」がブルージュで醸造されている唯一のビールとして、町中の人々に愛されている。
さっそくヴァネスタ氏と一緒に醸造所内の見学。
再開して2年ほどのこの醸造所では現在600klのビールが醸造されているが、近々2倍の量に増やすとのこと。
こちらはまだ新しい発酵タンク。
2005年に醸造を再開した際に設備されたもので、1本20klの容量がある。
屋根裏にはかつての醸造器具や、瓶、看板などを展示するコーナーもあった。
製麦所の跡。
現在製麦所の跡が現存しているのは、ローデンバッハ醸造所とここだけだそうだ。
屋上からの展望。
ブルージュの町並みが一望できる。
新婚旅行依頼の眺めだった。
かつて使用していたクールシップ(冷却槽)。
醸造所から見える運河。
かつてはここから原料を運んでいた。
見学が終わったあと併設のレストランへ。
なんとここで「三輪さん!」とどこからか聞こえてきてびっくり。
声のほうへ言って聞いてみると、古くからの当店のお客様であるSさんご夫妻だった。
ちょうどベルギーに旅行に来ていて、たまたま私を見つけてくださったとのこと。
すごい偶然で驚いた。
さっそくヴァネスタ氏と打ち合わせ。
その前にまずはブルージュ唯一のベルギービール、ブルッグス・ゾットで乾杯。
打ち合わせも順調に終了し、午後3時頃醸造所を後にした。