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ベルギーという国
ベルギー王国は、九州の70%ほどの国土に約1,000万人が暮らす小国です。
ドイツ、ルクセンブルク、フランス、オランダの4カ国に隣接、北海を隔ててイギリスとも隣接し、西ヨーロッパの中心に位置しています。
首都はブリュッセル。
EU、NATOなどヨーロッパの重要な機関がおかれています。
ベルギー地域の歴史
今日のベルギー地域は、紀元前50年頃ローマ帝国に征服されたのをはじめ、フランク王国、ブルゴーニュ公国、ハプスブルク帝国〜スペインなどに支配され、再びフランス統治下となった後、ネーデルラント王国に併合されるという激動の歴史をたどっています。
ベルギー王国として完全に独立したのは1830年のこと。
しかしこの地域は、中世以降、1000年近くにも渡ってヨーロッパの中心でありつづけているのです。
現在のベルギー
現在のベルギーは大きく分けてフランデレン人(ゲルマン系)とワロン人(ラテン系)の2つの民族が住んでおり、オランダ語、フランス語、ドイツ語の3つの言語を公用語として使用しています。ベルギー語は存在しません。
このように複雑な事情を抱えていますが、ベルギーという国はカトリックという共通点でまとまっている国とも言えるのです。
ベルギービールとは
ベルギービールの特長を一言で言えば、その多種多様な味わいです。
銘柄は1000種類以上あると言われており、今日でも常に新しい銘柄が生み出されています。
修道院で造られるもの、野生酵母を利用して造られるもの、フルーツを使って造られるものなど、私たちのビールに対する既成概念を覆すようなさまざまな銘柄が存在します。
色、香り、味わいが多種多様であるため、TPOによって銘柄を選んだり、料理とのペアリング、温度変化による香りや味わいの変化、熟成などを楽しむことができます。
ベルギービールには、それぞれの土地で飲まれてきた地元のビールや、歴史に登場する人物や出来事にちなんだものも多く存在します。
その地方に根づき、育ってきた風土や、名前の由来などの背景を知ることも、ベルギービールを楽しむ良い切り口となります。
また、ベルギービールはそれ自体が多種多様であることも深みがあり、それを掘り下げていくだけでも楽しくなりますが、それだけではありません。
ラベル、コースター、王冠などは他のお酒にもあるとはいえ、デザインの多様性では群を抜いています。究極は銘柄別の専用グラスです。
こうした脇役たちをビールと一緒に楽しんだり、集めたりすることも、ベルギービールの大きな魅力の一つなのです。