2004.10.14
4日目:スパ・フランコルシャン・サーキット
午前7時半にバスでホテルを出発。
昨夜も遅かったのですぐに熟睡してしまった。
ふと気がつくと窓の外は緑がいっぱい。
ドイツ国境に近いここスパは英語にもなっている「温泉」の町として有名なところ。
同名のミネラル・ウォーターも以前輸入されていた。
でもここがサーキットで有名な町だということは、今回来る直前まで知らなかった。
予定より少々遅れて午前9時50分、
スパ・フランコルシャン・サーキットに到着した。
すぐにVIPラウンジに入って朝食。
ここで今回のプログラムに関しての説明などがあった。
VIPラウンジ
この日は天気が悪く、とても寒かった。
この中でサーキットを走るのか、、、とちょっと不安な気もしたが、
自分で運転するわけでもないし、と気を取り直した。
サーキット内にはなんとトイレが無いということで、
ラウンジ内のトイレでしっかり絞りだした後いよいよサーキット内へ。
サーキット内から見たVIPラウンジ
すると着いたとたん、
「Kazunori ! Kazunori Miwa !」と呼ぶ声が、、。
サーキット内
嫌な予感が的中。
なんと24名中一番最初に名前が呼ばれ、乗れといわれたのは、
“Ferrari 575 M Maranello”という車。しかも運転席。
(好きな人にはきっとたまらないんでしょうね)
助手席にはコーチらしきおじさんが座っているが、フランス語オンリーということで会話は一切なし。通訳してもらってアクセルやブレーキの場所を確認。
何の説明もなしに、いきなり乗るの?本当に?
と思っているうちになぜか先頭でスタート。サーキットを走り出した。
コース内
ただ自分の車の前にペース・カーが走っていたので、それについていれば安心。
なんでも先週同じプログラムに参加した人たちが、ペース・カーが無いのをいいことに、
猛スピードで走ったり、追い越したりしてとても危険だったそうだ。
今週でよかった。(と思ったのはこのときだけだった)
このフェラーリ、ギアがハンドルの両側についていて操作も簡単、全長6.9km、山間部の起伏に富んだコースを2周する頃にはもう楽しくなっていた。
交代で何台か乗った後、さきほどのVIPラウンジで昼食。
やっぱり昼もヒューガルデン。(いいのでしょうか??)
VIPラウンジで昼食
午後からは幸い天気もよくなり、だんだん慣れてきた私たちはいかにスピードを出せるかを競うようになり、、。
結局4台の車でサーキットを2周ずつ、そしてプロのレーサーの助手席に乗せてもらい、これを二人の方に2周ずつ回ってもらった。
最初に乗せてもらったフェラーリから降りてきたレーサーを見てびっくり。
僕よりもずっと体の小さな、可愛らしい女の子だった。
<自分で運転した車>
・Ferrari 360 Modena
・Ferrari 575 M Maranello
・Lamborghini Murcielago
・Lamborghini Gallardo
<レーサーの方に載せてもらった車>
・Ferrari 360 Modena Challenge
575M
いろいろな車に乗ること以外にも”Drive Skill”というプログラムを体験できた。
サーキットの脇には、運転技術を習うための小さなコースが設けられていた。
ここで車の後輪に小さな輪のついた板を履かせて、滑って後輪が流れた時の運転の仕方や、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)のブレーキングの練習などを習った。
ここでは素晴らしいスタッフの方たちの上手な教え方のおかげで、短い時間だったがたくさんのことを学ぶことができた。
しかしここでも、「え!?日本人って英語が話せないの?」と真顔で言われ、またまた情けない思いをしてしまった。
Drive Skill
来る前までは、別にサーキットなんて、、と思っていたが大間違い。
終わる頃にはもっと走りたい、と思うようになっていた。
参加したメンバーも最初とは大違い。
直線コースの手前から減速し、ペースカーを先に行かせて、思いっきりアクセルを踏み込むという状態になっていた。
全員がすべて予定通り、事故も無く無事終了し、最後にVIPラウンジに集まった。
ここで全員に記念品が贈呈されるというセレモニー。
ラウンジの女の子と記念撮影
ここでスタッフやレーサーの紹介もあった。
男性のレーサーは、パスカル・ティルカットというベルギーでは有名なレーサーということ。よくわからないが、最近ホンダで優勝したと言っていた。
そして先ほどの女の子のレーサー。彼女はヴァニーナ・イックスといってベルギーでは有名なジャッキー・イックスというレーサーの娘さん。若干26歳だがもうキャリアは8年もあるそうだ。
文鎮みたいな記念品
しかし素晴らしい体験だった。
醸造所だけで充分と思っていたが、やはり男の子の血が騒いでしまった。
有名なサーキットでフェラーリやランボルギーニに乗ることなんてもう二度と無いだろう。
きっと一生忘れない思い出になると思う。
午後7時前に出発、また2時間ほどかけてルーヴァンへ。
その後、街中の”Vital”という比較的新しいお店で夕食。
また深夜まで飲んで食べて最高の一日だった。